2004'11月 作品発表
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連詩 「また明日」 2004/11/25
さよなら じゃなくて また明日
さよならって言ったら もう会えない気がして
今日も無事で過ごせたこと
今日もみんながいい夢を見れますように
今日も素敵な一日をありがとうって 感謝しながら
明日も無事に過ごせるように
明日もみんながいい夢を見れますように
明日も素敵な一日でありますようにって 願いながら
きっとまた会おうね 元気でいてね
さよなら じゃなくて また明日
キキ
おだやかな寝息。
昼間のケンカがうそみたい。
でも あれは やっぱり
あなたが悪いと 思うけどな。
薄いカーテン越しの
やわらかな月の光
あなたの横顔をみつめていると
あなたを好きな気もちが
あふれ出してくる。
やっぱり。
ごめんって いおう。
明日。目を覚ましたら。
ちょっと 悔しいけど。
おやすみなさい
また 明日
Trill
君に会えてよかった
今日一日、楽しかったよ
どことなく冷たい風に吹かれながら
手を握って君と別れた
また明日
新しい日がやってくると、また君に会えるね
僕はそれが嬉しくてたまらない
だから、また明日
さよならは、言わないんだよ
rem
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連詩 「もうすぐ冬が来る」 2004/11/19
また 雪の季節がやってくる
粉雪の 舞い散る 素敵な 空
何気なく 見上げて 舞い散る 雪に 触れてみる
ひとつ そして また ひとつ
手のひらに 舞い降りてくる 雪
そして 溶けてしまう
あなたと いつまでも 眺めていたい
そんな 素敵な 粉雪
いつまでも いつまでも このまま ずっと
そして また 来年も あなたと
冬を 過ごせたら
なんて 素敵な ことでしょう
街には クリスマスのメロディー
このまま 粉雪の中を
二人で ずっと 歩きつづけてみたい
kazumin
頬を撫でる 秋風も去り
痛みだけが 今も胸に刺さる
今も僕を包んでくれる 白いマフラー
君の優しさと不器用さが ここにまだあるよ
見上げた 粉雪は 今はもう消えたけど
また すぐに舞い落ちるから
手を繋いだ 散歩道も 君の肩越しに見た あの夜景も
今も姿を変えず 色褪せずにあるよ
さあ 早く帰ろう 寒さが体を包む前に
人の多い街中でも 君を探して 待っているから
今も繋がる その手の中に
密かな約束をこめた 小さなリング
またみれるかな?
そう呟いた君の声が 僕の中に響き続けてる
音環
ひとりぼっちのクリスマスイブ
今年も冬がやってくるというのに、君はいないんだね
あの時、僕はなぜ渡さなかったんだろう
ああ、雪が降り始めたよ
もう冬だね
後悔も、すべて投げ捨てて、君の元へ行けたら
そんな想いがこの胸をよぎるよ
冬の訪れ
この僕の心にも冬がやってきたんだ
静かに、降り積もる雪に、埋もれていたい
心が凍る前に、君の面影を追っていたいんだ
rem
.//
連詩 「振り返れば君がいる」 2004/11/19
ふと、振り返れば、君が後ろをついてくる
何気なく、僕の後ろを、歩いている
時々、後ろを振り返って、君に声をかけるけど
君はうわのそら
後ろを歩いているだけでいいのかな?
このまま、歩いてゆこう
君は君のままで、僕は僕のままで
少し距離をとりながら、僕ら歩いている
二人の距離は、そのまま心の距離
でも、僕はそんな君といるだけで、満足なんだよ
このまま、歩いてゆこう
rem
何気なく 夜道を 歩いてた
そしたら 後ろから 何か 人の声が 聞こえてきた
誰なのかな と 思った
気がつけば あなたがいた
思いがけない 再会
嬉しいような 恥ずかしいような
でも 心が ざわめく
なんでだろう
まだ 私は あなたのことが 忘れられなかったんだろうか・・・
心の中で そう つぶやいた
また 一緒に 歩けることの 喜びと
懐かしい 思い出
でも あなたは あなたのペースで
私は 私のペースで
距離を とりながらでも いいから
これからも 歩いていきたいと 思ってしまった 私
kazumin
離れず 着かずの ひとつの距離で
僕らは今も歩いているはず
手の触れた 温もりも 香り放って 揺れる髪も
今でも僕は覚えてるから
雪がちらつく 今の季節
冷えた手が 温まる喜びを感じたのに
吐く息は白く 真っ直ぐ 煌く星空に向かう
見上げた僕は ただ思い出すだけ
振り返れば 君がいた
忘れられるはずのない君だけが 僕だけのために笑っていた
僕らはまだ 歩いていく
僕の歩幅 君の歩幅 響く旋律は かすか遠くだけど
またこの先で 出会えるように
あの繋いだ手のぬくもりが 笑顔を運ぶように
音環
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連詩 「しゃぼんだま」 2004/11/19
しゃぼんだまって 初恋のような 感じがする
恋を したときに 虹色にかがやいて
恋が 終わったときに はじけて 消える・・・
また 新しく 恋を したら
新しい しゃぼんだまが できて ぽわんと ふくらむ
虹色に 輝いてて 綺麗だなって
そのまま 輝きつづけて ほしいな
一つの しゃぼんだま 大切にしたいなっ♪
kazumin
ゆらゆらと空に向かって、飛び立つ
一瞬、虹色に姿をきらめかせて
次の瞬間にも弾けて消えるかもしれない緊張と
ゆわゆらゆれる弛緩された姿をあわせもつ
恋をしているなら、わかるだろうか
明日の行く末が
愛していたなら、わかるだろうか
今日の結末が
シャボンのように揺れる僕らの恋
ゆらゆらと揺れて、僕らを惑わせる
rem
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連詩 「おまじない」 2004/11/15
放課後
二人っきりのリサイタル
それも 今日で終わり。
会いにおいでよ なんて。
パスポート持ってないもん。
それに。
一体 何語喋ってるのよ、其の国の人って。
君のショパンを はじめて聴いたあの日から
世界は 君一色になった。
太陽も月も星も 空も雲も何もかも
君に向いている。
アトリール・バルトボーシュ・リムニール・インシュトシュ!
離れていても 想いが届く おまじない。
もしかしたら
君が想いを馳せる その国の 言葉だったりしてね。
ごめんねとも言わずに 夢 追っかける君が
大・大・大嫌いで
ずっとずっとずっと 大好きだよ。
Trill
君のほうが好きになったんだぜ・・・
そう話したあなたの声は
とびきりに愉快そうだった。
なんてとんまな人だ、僕を好きになるなんて・・・
そうね、迷い込んだ森の
身を寄せた樹のむろで
ぬくぬくと眠ってしまった私だった。
真上から、なんとなく
聞こえてくるあなたの言葉は
ひらりひらりと春風に舞う桜の花びら。
ぜんぶ集めて、押し花にしていたら
いつの間にか
私の指先は花色に変わった。
花が散る 花が散る
その潔く物悲しく
怖いほど美しい季節に
たったひとつ願いをかけた。
含み笑いで話すあなたの言葉の
その一言ごとに
私の心に桜がふたたび咲くようにと
そして
そのままの春の中で
私が深い眠りに落ちていけるようにと
marie
眠りについたなら、思いだせる?
眠ってしまったら、思い出せない?
その言葉が、何と言っていたか
思い出そう
今は、一人暮らす僕に、よみがえるあの頃
季節は流れるのか
心は変わるのか
心に沈殿する深海の雪のように
長い間に、沈んでいった
美しい日々の思い出を呼び覚ます
それは、魔法の言葉
どこかで聞いたことのあるフレーズ
口ずさめば、口が勝手に歌いだす
rem
そう 魔法の言葉なんだよ
落ち込んだ時 悲しい時 泣きたい時
「おまじない」って言ってみるだけで
いつのまにか 元気になれる 不思議だよね
あともう少しでできそうなんだけど できない時
「おまじない」って言ってみるだけで
できないことも できるようになる 不思議だよね
現実と 架空の世界を 行ったり来たりしながら
「おまじない」って言ってみるだけで
自分がなりたいものになれる ほんとうなんだよ
行きたいところ どこでも行けるよ
「おまじない」って言ってみるだけで
空も飛べるよ 魔法の杖に乗って ほんとうなんだよ
元気になれる言葉 勇気がでる言葉 夢を叶える言葉
そう 魔法の言葉なんだよ
おまじない おまじない おまじない
キキ
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連詩 「連れていって・・・」 2004/11/06
明日、晴れたなら、ちょっと気分を変えて、外に出よう
久しぶりに、君の笑顔が見たいのさ
僕ら何も変わらないけど、年をとった
いつのまにか、季節は過ぎて、大事なものを失った
だけど
あの頃と同じように笑えるなら、君を連れてゆきたい
あの頃と同じように笑えるなら、君と生きてゆく
最初の出会いが、僕らを作ったなら
またもう一度
新しい日々のために
君を連れてゆきたい
rem
ねぇ そんな目をしないで
ねぇ 今夜は 月が綺麗
踊りましょう 映画のワンシーンみたいに
似合わないよと 照れる貴方が 愛しい
今宵も二人で夢をみましょう
蒼い月の雫の魔法に酔いましょう
幾度 生まれ変ったとしても
きっと 貴方を愛してしまうから
いいの 二人の未来が 今は交わることを知らず
離れていくとしても
貴方だけが見せてくれる夢に
私だけが見せてあげられる夢に
束の間 すべてをあずけましょう
truly madly deeply
連れていって・・・
Trill
そうね、ねだるのが苦手な私なのだけれど
できれば・・・
翼の羽の一枚になって
あなたと大空を飛ぼうかしら
それとも二人して
群れ泳ぐ魚たちにまぎれて
黒潮に乗って、旅をしましょうか
何が見えるのか
とてもわくわくするわ
あなたの輝く瞳が私をとてもドキドキさせるもの
でもね、ほんとうは、ほんとうは・・・
あなたの鼓動のもっとも近いところに
行きたいだけなの
連れていって・・・
今宵 月がでたなら
marie
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連詩 「夕暮れ」 2004/11/12
夕暮れ時はさみしそう?
よく草の茂った川原から
川の水面に石を投げてみる
鉄橋を、電車が走りすぎてゆくよ
ゴウゴウと音を立ててね
みんな家に帰るんだな
手すりにつかまっている人も
座っている人も
思えば、クルマも帰宅ラッシュだ
明日は、休みだから、ゆっくり出来るね
僕も家に帰るよ
川原に背を向けて、土手を駆け上がる
目の前に広がる、家並みも
夕日に照らされているね
さぁ 帰らなくっちゃ
rem
(高架に合わせて歌いながら)
タンタッタ・タタン・タンタン
うちへ帰ろう
うちへ帰ろう
タンタッタ・タタン・タンタン
燃えてる町を通り抜けて 早く早く
タンタッタ・タタン・タンタン
(放火魔の僕がY字路で感傷とすれ違う)
prospero_milan
夕暮れ時 夕焼けを そっと たたずみながら
ながめてみている そんな 私
真っ赤に染まった夕暮れの空をながめながら
いろんなことを 考えながら ながめてみたりする
これからのこと 過去のことなど
でも 振り返るのは やめにしよう
前向きに すすんでみようと そっと つぶやく
なんて 綺麗な 夕焼け
あの人も 同じ 夕焼けを みているのかと
想ってみたりする そんな私・・・
kazumin
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連詩 「KID A」 2004/11/09
発電所の看板についた傷
鬱屈した負け犬の国で生まれた叫びは
いつしか帝国大学の中庭に再現された
遠い世界へ憧れ続けるぼくら
どれだけ恵まれた地に生まれ落ちたかも知らず
機械のように毎日を繰り返す
父は未開の原野へ
娘は幻のアメリカへ
電波が飛び交うポリゴン・フレームの世界
僕の夢のロサンゼルスは2001年
夢の宇宙でスリット・スキャンの悪夢を見れば
きっと日本史の授業の黒板が神に見える
キノコの形
魔法のマシュルーム
僕のあそこ
広島と長崎
アポロ13
僕らは絶頂を禁じられた負け犬達の子供
いつまで経ってもデヴィッド・ボウイにすらなれない
junkie go
home
KID..A..SAN!ーーーえ?え?え?ーーー「ちょっとキダさん!」ーーー
朦朧としながら、手探りでめがねをかけると、寝巻きのまま、ドアを開ける
管理人のレムさんが電話を知らせてくれた、付き合いの長い紗路南興業の社長からだった
社長が呼びつける店は二つしかない。一方は普通の喫茶店、ピザトーストとクリーム
ソーダがまあまあ美味い、もう一方はフェアリーホテルの最上階のバーだ。そしてここ
に呼びつけるときは大抵、無理なお願いと決まっている、わかりやすい男だ。
予感が的中だ。やはり仕事がキャンセルとなってしまった。版権を確実にとらないまま
作業を始めてしまったこちらにも落ち度はあるがそれにしても痛い・・・。だいたい
このオヤジはなんだ、接待というものをまるで理解していない。コヤギのチーズはそのまま
でも臭いのに、ましてやブルーチーズをおれに出そうってのかい。ますます腹立たしい。
昆童蟲
いつから少年は、少年でなくなるのか?
明日に希望をもてなくなるとき、少年はその神秘性を失う
僕、あるいは俺が、精一杯の日常で、今日を生きる時
KIDは輝いているものさ
刹那的に生きる、今の時代の「KID A」
君に、やすらぎが訪れる時、きっと、それが君が大人になった時だね
明日も、今日も、昨日も、すべて飲み込んで、納得して生きる
大人は大人でつらいけど、君もいつかは大人になる
だから、「KID A」君は今を駆け抜けて行け
その足が、動かなくなるまで、駆けてゆけ!
立ち止まれば、Aの称号も失ってしまう
僕らの行けなかった、ところまで、君がいけるように
僕はここから見てるよ
rem
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連詩 「深夜、午前三時」 2004/11/09
夜の公園、誰もいないこの時間は、夜明け前の時間
もう数時間もすれば、夜が明ける
僕は、ポケットからタバコを出し
自販機で飲み物を買って
ベンチに居る
ここでは、一人きりだ
いつも、一人きりさ
一人がすきなのさ
タバコをふかして、夜の音を聞いてみる
公園の街灯だけが光ってる
寒い季節になれば、ここにも来れない
雨が降れば、ここには来ない
今いるこの時間が、幸せかもなと思って、席を立つ
夜が明ける前に、何をしよう
rem
尻軽女の陰謀を交わして歩くあの街を抜ければ
僕の部屋に朝がやってくる瞬間を見ることができる
エドワード・ホッパーの孤独がふたたび僕を包む前に
少しだけ眠ろう
悪魔がささやく夜に沈む
天使の消えた朝に怯え
乗り物の夢…
DJの眠そうなトーク…
チャンダンかラッキーストライクの煙…
付けっぱなしのイヤホンからはイーノ…
いつもなら3:00の僕は
それら全てを混ぜて溶かして
星のゆりかごに揺られるはずだ
今日だけは
この肌寒い公園で一人
my_sharonajp
ムズムズと蟻走感が走る。かり首がかゆい。街灯の淡い光にようやく目が慣れてくると
オーソンウェルズが思わずほくそえむようなスイスの鳩時計が三つ鳴った、時間だ、
おやつを食べよう、夜のおやつは正しく食べねばならない、昨夜のおやつは自分から
やってきたのだった、いじられながら目を覚ますと僕はすかさずおやつに覆いかぶさって
むさぼりはじめた、おやつは微笑みながら僕に食べられていた、「ほしそうだったから」
と後で慈愛に満ちた笑顔で語ってくれた、いつかトイレ共同の部屋でELPを聴きながら
おやつの時間を迎えるだろうけれど、心をこめて食べてよかったのかどうか、きっと
最後までわからないことなのかもしれない、やはりかゆい、明日泌尿器科に行こう。
昆童蟲
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連詩 「ふつう」 2004/11/08
「ふつう」ってなに?
そんなのあるわけないよね
みんなそれぞれ違うんだもん
「ふつう」じゃなくたっていいじゃない
気にする必要なんてないよね
みんなそれぞれ違うんだもん
「ふつう」に見えても 空しい人生を送るより
「ふつう」に見えなくても 楽しい人生を送った方が
ずっと ずっと 素敵だよね
キキ
僕が僕であるように
君が君であるように
いろんな人は、それぞれ、違う色を持ってるんだよ
例えそれが、とっても変わった色でも、いいじゃないか?
いろんな色があるから、景色になるんだよ?
ふつうの色なんてわからない
クーピーペンシルの32色セットに入ってなくてもいいじゃないか?
君の色、僕の色で、それぞれ描く
それが、ほんとのふつうの生き方だよね?
rem
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連詩 「道」 2004/11/04
生きているだけでいいんだよ
そのままの君でいいから
少しずつ少しずつでいいから
歩いて行こうよ
走る必要はないんだよ
ゆっくり大地を踏みしめて
時間がかかったっていいじゃない
回り道したっていいじゃない
君には君の道があるんだから
君には君の人生があるんだから
キキ
人生の道には、いくつか分岐点がある
それと気づかず、決断し、戻れない道をここまでやってきた
君にはわからないかもしれない、僕の人生の意味を
例え、誰にも理解されなくても
戻りたいなどと思わずに、今の道を進んで行くしかない
ここに来たのが、僕なのは、最初からわかっていたこと
何かを求めるでもなく
道の途上で、空を見上げて
ひとりごとを、呟いている
今の僕には、未来はあまりにも不確定だけど
それでも、明日に向かうしかないんだと
なんとなく、そう思っている
誰でもそうなんだと
君は笑って言うだろう
僕は一人ぼっちなんかじゃないんだと
君は笑って言うだろう
だけど、僕はひとりでこの道を歩いて行く
死ぬまで
rem
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連詩 「タバコ」 2004/11/03
タバコの煙を吐いて、今日の一日が終わる
何も言うことのない、一日の終わり
吸殻だけが、今日の残骸か
いつものように、ライトを切って寝る
今日は別に変わらない
また、すぐ明日が来るさ
rem
なれない手つきでタバコを吸う君
タバコを吸うようになってから
なんとなく大人っぽくなったね
胸がすう〜っとするんだって言った
そうかもしれないね
今日もおいしそうにタバコを吸う君
タバコを吸うようになってから
少し落ち着いてきたかもしれないね
なまじ薬を飲むよりずっといいって言った
そうかもしれないね
キキ
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連詩 「幸福」 2004/11/03
嬉しいときにおめでとう
今を喜べるなら、明日もうまくいくさ
昨日から今日へ、そして明日へ
幸福が続けよう、おめでとう
rem
幸福ってなんだろうね
人から見たら幸せそうに見えても
その人にとっては不幸せなのかもしれない
人から見たら不幸せなようでも
その人にとっては幸せなのかもしれない
物事のとり方の違いかな
どんなつらい事があっても
いつも前向きに考えていれば
そしたらきっとプラスの力が働いて
いい方にいくかもしれない
つらいことがあったほうが
人にやさしくなれるのかもしれない
感謝の気持ちを忘れなければ
いつも幸せな気持ちでいられるのかもしれない
キキ
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連詩 「枯れ紫陽花」 2004/11/05
紫陽花の歌を聞かせてよ!
君が、そう言ってからもう十年経つね
僕が作った紫陽花の歌は君に届いたんだろうか?
他の誰かと結ばれて
そして消息を絶った君に、聞くことはもうできない
風のうわさで、別れてしまったと聞いたけれど
僕が思い出すのは、職場で元気だった頃の君
目をくりくりさせて、早口でしゃべってたね
僕は君を好きだったのかもしれないけど
もう、よくわからないんだ
僕の中で、紫陽花の歌は、まだ生きているけれど
君の中での紫陽花は、もう枯れてしまったのかな
今も生きているなら、もう一度会いたい
そんな風に、今も思ってるよ
紫陽花の君に
rem
あなたは左を向き 私は右を向き
じっと見つめあったままだった
たとえ 拒んだ顔をしてみたところで
あなたの左手は私の手を
離そうとはしなかっただろう
心の距離は まるで分からない
近づきすぎて あなたが見えなくなっていて
ただ静かに 互いの呼吸を計りながら
もう片方の手に ひっそりと刃が握りしめられているような
残酷で もっとも美しい時が費やされていただけなのだから
そのまま何事もないように 私はゆっくりと話し続けたけれど
ざっくりと足元から切り取り あなたは持ち去ったのだ
あの時に
そして 私の躯(むくろ)は
咲いたまま立ち枯れてゆく紫陽花になった
真冬の朝の あなたが見る白い息の中に
姿を留めて 咲き続けている花になったのだ
marie
淡々と別れを告げる 貴方の声が 遠ざかっていく。
目の前にいるはずの 貴方の姿が ふいに 透きとおる。
さまよう視線の先に 深紅の枯れ紫陽花が揺れていて
小春日和の 穏やかな陽光が降り注いでいる。
どうして、こんなに寒いのかしら。
寒くてたまらない。
爪が食い込むほど強く 身体を抱え込んでみても
震えが止まらない。
夏の熱い記憶を閉じ込めたまま 枯れていく紫陽花のように
雨の季節の最初の日に 貴方がくれた 永遠の欠片を
奥深くに 閉じ込めたまま 心が 凍っていく。
もう 痛みすら感じない。
悲鳴すら上げることも無く
ただ 静かに
私が 凍っていく。
Trill
.//
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