何を書くべきか


7月は遠い

7月は遠い
過ぎ去りし日々と言うほど昔じゃない
あの頃脳裡に去来したいくつもの物語
今でも覚えているけれど
どうだっていいじゃない
覚えていたくない過去なんてすぐ近くにある

もうすぐ春
新しい季節が来るならば
ただそれにのっていけばいいのか
それすらわからない
だけれども何か書き続けて行くと
思った限りは続ける
それだけが書く意味

君のために

空に字を書いてみる
青空だ
僕はなんで生まれてきたのだろう
すぐ横にいる君のため
甘い言葉ばかり浮かんできて困ってしまう

僕の言葉にトゲはない
うわついてる訳でもないのに
いつもなにかしら言葉を探している

いつもとなりにいて欲しい君のために

いつかの少年

泣いている、模型飛行機を持って
君はどこにそれを飛ばそうとしたんだい
なにを見ようとしたんだい
泣いているだけでは、わからない
いつかの少年は大人になって、そんなことも忘れてしまう
でも僕のこの目で見た少年は
ずっと僕の記憶の中にいる

ただありふれないで
その言葉だけを贈りたい
いつかの少年

わすれな草をもう一度

君とかいだ花の香りが、今でもぼくを困らせる
あの頃、楽しかったよね、そんな言葉で、飾られる

でも忘れないでいたいんだ
たとえ僕が老人になってもね

きっと君は僕の中にいるから
記憶の彼方のまま、きれいで美しい

わすれな草をもう一度
そんなフレーズにふと足を止めてみた

ひかりに夜空

永遠とは、過去をいくつも積み重ねることによりなせるのだろう
これから先が、永遠などとは言えないものなのだろう
夢見がちな瞳で、永遠を夢見ても、それはただの夢物語
永遠とは剛毅で巨大な時の固まり
ぼくらの手の届かない場所にあるのだろう

ひかりに夜空
永遠を浮かべてみる
涙が出たなら、君は永遠を知っている

結婚式

あなたがそこにいる、白いゆりの花
僕はここに立って、あなたを抱きしめるよ
今日は二人の結婚式
ささやかな式だけど、ぼくらには充分だよね
キスをして、ここを去るよ
車に乗ってね

だれもぼくらの行方をしらない
僕たちがつくってゆくものだから

4/1

僕が僕であるために
嘘をつき続ける

それは誰のせい
誰のせいでもないと神様がいったなら
僕は神様を信じない

何も信ずることなく
己の道を進む
それは嘘ではない

だから僕は正しい
だれかに答えて欲しい

僕はこれでいい?
 

今夜こそ

今宵誰かをだまそうとした
私はあなたにだまされた
こんな風にするなんてずるい人

今夜こそ私の好きなようにしてあげる
愛しい人
その名前をあなたが呼ぶように、私がするの
騙されたなんていわせないわ
 

僕を騙そうと必死の君
かわいいよ
そうつき合ってあげる
だから僕は嘘がうまいんだよ
 

言葉使い

言葉を操るその青年の周りには、たくさんの信者が居た
しかし青年は信者を信じていなかった
すべて嘘で固められた言葉に何の意味があるのかと思っていた

架空の世界では自由に飛ぶことは出来ても
現実とは無関係だ
そんな想いをもって書き続ける、信者たちとの距離は広がるばかりだった
ある日、何も信じられないならと、言葉を操るのをやめた

その青年はどこにでもいる青年になって、ただ老人になっていったという
どこにでもあるお話なのかもしれない

親父

さくら咲く、父帰る
東京に行った親父が久しぶりに帰ってきた
仕事で忙しいらしい
俺は無職でぐうたらだと父親に説教を聞かされながら
座布団のすそをいじってた

人生そんなに楽じゃないよな
一生懸命生きるもんだな

でもね人の生きる道って、どうなんだろ
そんなに堅く考えなくてもいいんじゃないの
僕はやってゆけるよ

オヤジには言い出せなくて僕は黙っていた
沈黙のあと親父が席を立つと
ちょっと間、静かになって
ぼくはそれから寝てしまった

親父あまり心配するなよ
その一言がいえたらなぁ
僕はまだ親父にとって子供なんだなと、そのとき思った
まだまだ先は長いぜ

マリア

胸が光る、その輝きにいだかれて眠る
僕の眠りは相当深い
君が起こしてくれるのかい?

僕は寝入ったまま待っている
そっと
明日がある、明日がある、
いつか眠りから覚める日まで、おやすみ
いまは、ただ眠っていたい

マリアさまにただいだかえて
 

朝の人々

僕は今、木の葉が上に被さるベンチでタバコを吸いながら
人々をみている。
サラリーマンの出勤、小学生の集団登校、
保育所に向かう子供をもった主婦、
ぼくはどれでもないけど、ただぼーっと見ている。

見ている僕が幸せなのか、見られている君が幸せなのか、それはわからない。
ただ朝の風景の一点として僕がいる。
それだけで満足な朝の散歩だった。
平和な時代に生まれた僕たちの特権だね。

日本でいいよ。

限界点突破

限界点突破、その先に何があるか?
何もない、ただ荒野が広がっていた
あれは何だったのだろうか?
思い出す、思い出さなくてもよいことを

自分はと考えていた
自分とはなんであるか?
どのようにしてこの社会で生きてゆくか?
心の風圧に押されながら、逆らって歩いていた
限界点突破
そこには何もない
今までとは違う自分がいた

真剣に考えていた
今も、真剣に考えている
あの時期は何だったのか?
私はまだ、途上にいるが坂は越えた

だがまだ終わりではない
終わりは自分で決めるものだ
まだ、終わってはいない

自由でいたい

自由とは何か、考える暇もなく働く人生など真っ平だ
不遜にもそう思う
自由でいたい
自由が何であることも知らずに、ただ漂っていたい
脆弱な現代人だと誹られても平気さ

なぜなら君と僕とは違うから

生きることの意味がわからないのから
死ぬという意見も真っ平後免さ

勝手に死ねばいい
残酷にもそう思う

俺は優しい人間だったが、どうもずれているらしい
そう気づかされて、否応もなく思い知らされる
別にいいのさ
おまえに何が出来るのさ

自由でいたい

ただその一言のために、すべてを捨てるのか
それを選ぶのが俺の人生なのか?
クエスチョン

蛇足

今 立ち上がるとき
なにもない世の中で自分だけがすべてだ
俺にとってはそうだ

どこへ行こう
あてのない放浪から
あてのない旅へ

名前が変わっただけさ
いつか名前も変わるのさ

いつかいつかと探してわからなくなる前に
ドアを開けて外へ出よう

希望なんて期待してないから
どうでもいいぜ
絶望はカッコつけるときだけ必要なものさ
本当に絶望してるヤツはそんなことは口にしないのさ

だから手を振って、背を向けよう
いつだってやっていけるさ

今日は別にかわらない
 
日がな一日と過ぎてゆく
太陽は熱くなり、そして冷める
天動説的思考
 
僕の周りも熱くなりそして冷める
自分だけは変わらないような
そんな気分で目を覚ます
 
今日は別にかわらない
 
 

ペンネーム   は     リンク
 
 

他のページへ
TOPページへ移動
 
 
 
 
 

このページは
Netscape Communicator 4.7で
制作、確認しています